色道大鏡

八木書店から5月に出版予定の、藤本箕山「色道大鏡」予約。税込み20790円。実は、影印版の「色道大鏡」(昭和49年出版)は古書で4万円ほどで手に入れていたのですが、変体仮名がたいへん読みにくくて、「一週間で読めるくずし字」(兼築信行著、税込み1680円)などで読む練習をしたものの、いつになったら全文読み終わるかわからないので、翻刻版を買うことにした次第です。
そのあと、ふと思いついて、クラフト=エビング著、特殊翻訳家柳下毅一郎抄訳の「変態性欲ノ心理」(税込み2520円)の症例を、英語版のPsychopathia Sexualisと照らし合わせて症例番号を振ってみるという作業を行う。その最中に、風野春樹の「サイコドクターあばれ旅」(最近は「サイコドクターぶらり旅」に改題したらしい)に言及されていた「突発性射精(spontaneous ejaculation)」の症例があることが判明(柳下の訳では214ページ。原著では症例番号90)。とすれば1886年に最初の医学的報告があったことになる。